選曲会議その3 徹底的にインヴェンション

 9月からまた通常レッスンが始まるので、今は各時代区分からどの曲を選ぶが検討中。選曲は楽しい作業のひとつですよね。

Gariは通常のレッスン(夏の2ヶ月を除く期間)ではカナダのRCM(Royal Conservatory of Music)の指導要項に基づいて練習しています。RCMは、バロック、古典、ロマン、印象派、現代と5つに分けた時代区分からそれぞれ曲を選んで、同時進行していくという方式


前回までの記事で古典とロマンは以下の曲、暫定的に決まりました。
古典  ベートーベン、月光3楽章
ロマン ショパン、別れのエチュード

印象派は前からやってみたかったゴダールを先生には相談せずにもう決めてます。




ではバロックはどうするかということですよね。この1年半で「大嫌い」が「大好き」になったバッハ。過去記事「バッハさん、あなたをもっと知りたくて」にも書きましたが、この1年半でインヴェンション、シンフォニア、ファンタジア、平均律、フランス組曲、ゴルトベルクといろいろなジャンルからそれぞれ1〜2曲弾いてきました。短い期間に欲張っていろんな曲を少しずつ試してみて、まるでビュッフェもしくは飲茶スタイル。これ、かなり良かったです。大人だから許される自由奔放なる選曲。ピアノ指導法などを全く無視して。でもバッハを広く浅く知ることができました。

しかし先日のレッスンの会話でまたど先生に斬られました。

Gari:    「いつかヴァンクライバーンのアマチュアコンクールに出たいなぁ。」

ど先生:  ……(あきれて言葉失っている)

Ga:       「もちろん冗談ですよ。でも冗談にもほどがありますよね(ヘラヘラ) 😅」

ど:       「本気で行きたいのなら今取り組んでいる曲たちのレベルを2つ下げてください」

ど先生は知っている。

Gari自身も知っている。見ないふりしてきたけど知っている。それは子どもの頃偏ったアプローチで誤魔化しながらカッコいい曲ばかりやってきて、基礎がためを完全に無視してきたことのツケが回ってきたということ。

Ga:  「わかりました。9月からのバッハはインヴェンションに戻ります。」

ヴァンクライバーンは冗談だからどうでもいいけど、やっぱり将来ラ・カンパンネラ弾きたいからね。

Ga:   「ど先生、では先週話した月光と別れもヤバイっすか?」

ど:   「Gariさんの場合は特にバロックが弱いので、月光はそのままキープでいいです。せっかく前半に1、2楽章やって来たし。子どもの頃古典だけはきちんとやってきてたっぽいし。」

ど先生はお見通し。そうです、ソナチネ集、ソナタ集だけが唯一楽しく真面目に取り組んだ教材でした。

Ga:   「じゃ「別れ」は?私、ロマンも結構弱いっすよね。」

ど:    「ショパンはそのままでいいです。バッハがきちんと弾ければロマンも自ずと弾けるようになります(キリッ!)。それに、クライバーンは冗談なんでしょ。だったらひとつくらい無謀曲あってもいいわよ。」

というわけで、9月からのバッハ、徹底的にインヴェンションしてやるぅ!




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