ピアノにもPDCAサイクル③ Plan 計画

職場の研修でPDCAサイクルというものを繰り返し刷り込まれています。ご存知の方も多いと思いますが、低コストで高い生産性を期待するための業務改善の手法です。これがやっぱりピアノにも活かせること間違いなし。少ない努力でどんどんレベルがアップできたらそりゃぁ良いですよね。

ピアノにもPDCAサイクル!シリーズ3回目の今日はPlan。


過去記事:
ピアノにもPDCAサイクル② 最初のステップ

前回はPDCA最初のステップ、このPDCAサイクルを回す前にはゴールの設定が必要だというところまで書きました。ゴール設定ができたらいよいよ作動開始。サイクル回しますよ。

PDCAの最初の文字Pは PlanのPです。
Plan = 計画を立てる

このステップで注意することはシンプル。

計画はゴールから逆算する

そのために、前回のステップで具体的なゴール(目標)を立てたわけです。

ゴール、目標が定かでないと、自分がどこへ行きたいのかわからなくなって、その結果、無駄な遠回りをしたり、途中で辞めてしまったりという残念な結果になりがちです。

目標設定の段階できちんと時間をかけて、具体的な期間設定をしっかりしたゴールを明確にしているので、Planのステップではそれをゴールから逆算して、実際に何をすれば良いかということを計画するだけです。できればノートに書くなどして、練習前に常に見られるようにしておくと意識を定着させることができて、より効果的です。

以下に実践例を紹介します。前回の記事で例に挙げた目標は黒字、そこに赤字で計画を添えていきます。ちなみに、以下に書いた例は全て私の個人的な試行錯誤の一例で、これが正しい結果を導くということではありませんのでご了承くださいませ。ひとつ前のステップ、ゴール設定の時点でも、それぞれ個人の性格やライフスタイルに合ったゴールというものがあると思います。三者三様。また別の記事でこのサイクルの最後のステップを紹介する予定ですが、このサイクルは常に見直して改善を繰り返していくことが必要です。


[ピアノにもPDCAサイクル 実践例]

短期の目標 ー 短期目標は期間を細かく分けて目標を常に見直していくと効果的 

 今週の目標 

  - 1週間に最低5時間練習する 
   Plan: 平日なるべく1日1時間練習。週末は足りない部分を埋め合わせて週に5時間達成するように。

  - 前回のレッスンで指摘されたことを習得する
     Plan: 練習開始前にレッスンノート、楽譜の書き込みを見る。
     必要ならばレッスンで指摘された箇所の部分練習のみにする。すでに弾けてるところ、無駄な部分の練習はしない。

 今月(9月)の目標 

  - インヴェンションNo.4   今月中(9月中) に合格する
   Plan: 月曜30分、水曜30分、トータル週最低1時間
   苦手箇所、レッスンでの指摘箇所は必要に応じて部分練習。

  - 月光ソナタ第3楽章 前半のみ、通してスムーズに弾けるようにする
   Plan: 月曜30分、水曜30分、トータル週最低1時間
   今月のゴールは前半のみ。後半には絶対に手を出さない。

  - 別れのエチュード 2ページ目のみ、♩=100の速さで弾けるようにする
   Plan: 火曜30分、木曜30分、トータル週最低1時間
   今月のゴールは最難関の2ページ目のみ。他のページには手を出さない。2ページ目のみ!2倍ゆっくりの速度♩= 50からスタートして、徐々にスピードアップ。♩=100になったら他のページへ進んでOK。

  - ゴダール、船歌 通してスムーズに弾けるようにする
   Plan: 火曜30分、木曜30分、トータル週最低1時間
   苦手箇所、レッスンでの指摘箇所は必要に応じて部分練習。

  Planの作業を進めていて、ハノンのゴールを立てるのを忘れていたことに気づく。急遽ゴールと計画をまとめて設置。

  -  ハノン 平日のみ1日15分をやる
   Plan: スケール5分、アルペジオ5分、それ以外のハノンの1ピース5分


 3ヶ月(年末までに) の目標 
  - 現在取り組んでいる4ピースを合格する
   Plan: 現在進行形の4曲以外には手を出さない
   他にやりたいピースが出てきたら、現在のピースが合格した後の候補曲リスト(スタンバイリスト)に加える。

            飴🍬 いや〜でも人間なんだから、たまには別の曲とか弾きたいこともあるでしょ。週間計画で計画通りのことが終わったら、別の曲を弾いて良いことにする。(スタプラで繋がってる方は、Gari計画の終わる前からけっこう🍬食べてるじゃんって思ってるかも😅)

  - 終了したピースを録音する
   Plan: 合格したら1週間以内に録音する。録音するまで新曲に手を出さない。


中長期の目標 (2020年1年間の目標)
 - 年初に計画したピースを終了する 4期練習法で各時代からそれぞれ最低2曲
  Plan: 上の3ヶ月目標のPlanと同じ。現在進行形の4曲以外には手を出さない!
  他にやりたいピースが出てきたら、現在のピースが合格した後の候補曲リスト(スタンバイリスト)に加える。

 - ミスタッチ、ごまかしを減らす
  Plan: 弾けない箇所を放置したり誤魔化したりない。苦手箇所は部分練習に徹する。

長期の目標 (10年後 2030年までに)
 - ドリームピース18曲をレパートリーと言えるようなレベルに持っていく
  過去記事 Dream Big オハコ候補曲  
       Plan: キーワードはゴールから逆算。10年で超無謀曲18曲。単純計算で無謀曲1年に2曲やる。(年齢的に微妙なのでね、10年でなんとかしておきたいのよ。同世代の身内や友人が大きな病気したという話をよく聞くようになった。だからね、自分には基礎ができてないとはわかっちゃいるけど、無謀曲も年に2曲はやる!仕上がりは悪くてもいい!ドリームピースを弾くのが私のピアノライフのゴールなのだ!)


ここまで書いて改めてこのPDCAサイクルのありがたみがわかったりする。仕事でやらされてる時はあまり良さが実感できてないけど😅。結局のところ、やはり長期目標ありき。自分がどうなりたいのか。そしてそこに向かっていくには、中長期、短期と時間的に細かく区切ったものを見ていく。つまり「ゴールから逆算する」というのが大事ということですね。10年も先のこと、今から語れないという場合は、5年先でも1年先でもいいと思います。臨機応変に変えていくことがこのPDCAサイクルの大事なポイントでもありますから。


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