グレン グールドは私の崇拝するピアニストのひとり。
私の住んでいるカナダ出身のピアニストで、トロントにはグレングールドスクールという名前の音楽学校もあります。素敵な校舎。今回のショパコンでカナダ代表でセミファイナルまで進んだ Eric Guo君はこちらの学校で勉強していたそうです。
グレン グールドは曲の推奨テンポを無視して、とことん速く弾くこともあれば、限りなく遅く弾くこともあるということでも有名ですね。
こちらの動画はバッハ、シンフォニア1番。ものすごく速いです。
こちらはベートーヴェン ソナタ『熱情』第1楽章
ものすごくゆっくりの速度で、正確に弾いていらっしゃいます。
このグレンの動画は15分。キッシンは同じ曲を7分半で弾いているので、グレンはキッシンの速度の約2倍遅いスピードということになります。
こちらはショパンのソナタ。やはりものすごくゆっくりです。
限りなくゆっくりのテンポでも、グレンさんが弾くとこんなに素晴らしい。全く違う曲のように聴こえますが、それも個性的な解釈で感動します。
私はいつも無謀曲に取り組んでいる時に、どうしても推奨テンポまで持っていけず、こんなにゆっくりじゃ恥ずかしい、こんなに亀のように遅い仕上がりならやらない方がいいかもと思うのですが、このグレンさんの動画に勇気づけられました。
ゆっくりでもきちんと弾ければ良い
間違いだらけで速い演奏より、ゆっくりで正確な演奏の方が良い
当たり前のことで、よくピアノの先生にも言われることなのですが、推奨テンポより明らかに遅くしか弾けない自分を情けないと思うこともしばしばありました。
自分の実力には限界を感じるので、これからどんなに遠回りしてじっくり練習しても、憧れの曲たちを推奨テンポでまともに弾ける日は来ない気がする。それが大人ピアノの宿命。だったら、ゆっくりでも憧れの曲を自分の指で奏でたい。だからこれからも無謀曲、ゆっくりのテンポで取り組み続けよう!
そう、ゆっくりで良いなら、難易度の高い無謀曲たちももはや普通の曲なんですよ。
グレンさんに励まされ、無謀曲をこれからも続ける理由を見つけたというお話でした😁。
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