[レッスン記] ミスタッチを検証する

ミスタッチ、無くしたいですよね。完全に無くすのは難しいから、できるだけ最小限にしたい。



ミスタッチの症状
・誤って間違った音符を弾いてしまう時がある(毎回ではない) 
・頭ではわかっていても、何らかの理由で物理的に正しい音符を弾けない(常に弾けない箇所がある)
・間違えた音符を弾いていることにすら気づいていない


何故間違った音を弾いてしまうのでしょう?

「練習が足りないから」

果たして本当にそれが原因でしょうか?

ではただひたすら苦手箇所を単純に反復練習すればいつかミスタッチが無くなるのでしょうか?

ミスタッチする箇所がある
 ↓
ひたすら反復練習する

上のやり方だと、指が慣れるまで、ひたすら繰り返し練習します。
根性で直すアプローチ。
ある程度現実的な時間数で改善するなら、それでもいいと思います。
このアプローチだと、あくまでも私自身の経験ですが、大抵は苦手意識は無くならないし、弾きにくさはいつまでも引きずって、でもなんとかとりあえず弾けるレベルには持っていけるかもしれません。


でも「何度も何度も反復練習したのにどうしても弾けない箇所がある」

そういう悩み、ピアノ学習者なら誰しも経験していると思います。

ミスタッチする箇所がある
 ↓
ひたすら反復練習する
 ↓
それでも改善しない
 ↓
あきらめる



冒頭の質問に戻ります。

何故間違った音を弾いてしまうのでしょう?


ど先生(今の私のピアノの先生)はいつも言います。

「何が問題なのかわかってないから」

ただ単に反復練習では直らないものも、
少しの工夫で簡単に改善してしまうことがあるのです

それを紐解くには、まず
「何が問題なのか」を抽出すること

「何が問題なのか」「何が悪さをしているのか」がわかれば、練習の「対策(治療法)」が見えてくる。

ミスタッチの原因として考えられ得る理由。過去のレッスンで私が指摘されたことをリストしてみます。
音符が正確に読めていない(譜読みが不十分)
・指番号が自分に合っていない
・楽譜を見ていない
・手元ばかりを見ている
・手の形が悪い
・手首が固まっている
・力をかけすぎている
・手が無駄な動きをしている
テンポが速すぎる
・集中していない(他のことを考えている)
・緊張している

これらの他にもまだあるかもしれません。

これらの具体的な問題点を見ていると、「ただ反復練習」するだけでは効果が出そうにないということが容易に推測できます。むしろ、問題大有りの状態のまま反復練習すると、問題点を無理やり身体に擦り込んでいることになります。間違えた治療法をしてどんどん悪化する怪我や病気の様。

真の問題点を把握できると、その問題に合った合理的なアプローチというものがあるんです。正しい治療法があるんです。何時間も反復練習してできなかった箇所が、短いレッスンの最中に解決(治療)できてしまうことすらあるんです。

ピアノ再開してからこれまでの6年の間に、ど先生から度々素晴らしい練習方法を提案されてきて、感動の嵐を体験してきました。その記事は「目からウロコのレッスン記」でぼちぼち記録しています。最近は無駄に反復練習する前に、レッスンで先生に聞いてから、その問題点に合った練習方法を実践するというやり方に変えました。こういう感動はおそらく独学では得られないので、先生についている最大のメリットだといつも思います。

ミスタッチする箇所がある
 ↓
問題点を洗い出す
・具体的に何が問題なのか?
・何が悪さをしているのか?
 ↓
問題点に適した練習法を実践する
 ↓
改善する


以前も書きましたが、先生はピアノ学習者のお医者さんのよう。いつも問題点を鋭く指摘し、適切な治療法を提案してくれるので、私はレッスンで「診てもらう」という漢字を使っています。

自分で何が問題なのかが分かるようになると一番いいんですけどね。なかなか自分では何が悪さをしているのかわからないものです。それからその問題点に対する対策も自分でわかったらマッチベター。そんな日はいつかやって来るのでしょうか。




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コメント

ねこぴあの さんの投稿…
へ~~!!ちょっと驚きました。先生になぜ間違うか相談して解決方法を提示してもらっているんですね?そういう発想が今までなくて、自分なりに試行錯誤して間違う原因をみつけていました。あ、弾きにくいところの指使いはよく相談しますが、先生のがよいときもあれば合わないときもあるので、やっぱり自分であれこれ考える方が多いかも・・?
Gari さんの投稿…
私も今の先生に出会うまで、こんなアプローチがあることを知らずにいたので、最初は驚きました。間違う原因を見つけることも難しいですが、それに応じた対処法を見つけることはさらに難しい。自分ではまだまだ経験不足で、かなり先生に助けられています。