久しぶりに曲の終了記録を更新している。これまでも合格した曲はいくつかあったのだが、記録の更新もずっとサボっている。
昨年あたりから、停滞期から抜け出せず、ピアノの進捗もかなりスローダウンしていたのだが、ようやく「終了」と書ける曲ができたことを、今まで以上に嬉しく思っている。たかが個人の趣味のピアノだけど、こういう気持ちになれること、趣味を持っていられることに幸せを感じる。これが長いトンネルの出口に結びつくと良いのだけど。
ショパンのノクターンはどれも好きだが、その中でも大好きな曲のひとつ。ノクターン16番、E♭Major 変ホ長調。いつから取り組んでいたのだろう。スタプラの記録を見ると今年の1月からスタートしているので、だらだらと7ヶ月にわたって取り組んでいたことになる。合計投資時間 25時間。過去に取り組んだノクターンと比べると、一番長い時間をかけている。
レッスンで注意されたこと:
ー出だしのB♭はとにかく大切。物語の始まり。この音をどう出すか自分なりに考える。先生から例として提案されたのは、B♭でボールを高く空に投げて、次のC音でそれを受け止めるようなイメージ。これは練習の過程で結構役立った。弾くたびにいろいろ考えて、最終的に自分なりに見つけたイメージは、朝の静かな湖面に水の滴が高いところからポトンと落ちるような状況をイメージした。イメージすることは曲想をつけるのに非常に役立つ。
ー左手が大きくなりすぎる傾向にある。きちんと全ての音に耳を集中して、メロディーラインが主役であることを忘れずに。意識を注ぐだけで、旋律は浮き立つ。ピアノは精神論だ。
ールバートは入れすぎるとしつこい。自信の無いところでスローダウンしてルバートを気取ってはいけない。
ー自由に。もっと自由に。←これは暗譜しないと実現できないことがわかった。楽譜を目で追っていると、曲想をつける余裕なんかない。
ーメロディーラインを歌いながら(鼻歌でも良い)弾くと、旋律が浮き立つ。
ー58小節 ここは「あちら側の世界」に入って。催眠術のよう。
ー25小節、59〜61小節のポリリズム5:3が、かなりのくせもの。最初は適当に誤魔化そうかと思ったけど、結局先生にコツを教えてもらい、しつこく練習した。これは別記事に後日上げる予定。
ー相変わらず手首が硬いので、トリルが弾きにくそう。これは短期間で治せるものではない。手首柔らかくすることを心がけ続けるように。
自分なりの気づき:
ーとにかくこの曲が好き。7ヶ月ダラダラやっても飽きなかった。
ーショパンの想いを勝手に想像しながら弾いた。愛する人への曲に違いないと思わせる。恋人たちの愛、刹那さ、口喧嘩など、様々な情景が目に浮かぶ。
ー右手が二声になっている部分がたまらない。バッハやってて良かった。恋人たちの会話のよう。
ーフリーダムを実現させるため、暗譜を余儀なくされた。楽しかった。暗譜すると、細部に意識を注げる。
ー自分のレベルに合っている(無謀曲じゃない)ものはやはり練習教材として極めて適切だということを今更思い知る。(でもきっとこれからも無謀曲には手を出し続けるだろうけど)
ーやはり好きな曲だけ弾いてると、満たされた気持ちになる。
ー終了した時の達成感が半端ない。
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コメント
そうですよ!サボらないで書いてください!(笑)
身の丈に合った曲の方がよい練習になる、わかっちゃいるけどまた無謀曲弾いてまーす(^_^;)