ようやくショパコン予備予選に参加した161名の演奏を聴き終えました。最初の頃は、じっくり全ての演奏を聴いていましたが、途中から、やはり時間が足りないので、スケルツォのみに絞って聴きました。中には、最初の1音を鳴らしただけで、もう「通過間違い無し!」と思える方々もいらっしゃいました。
Gariの選んだコンペティター Best 7
予備予選を鑑賞して気づいたこと:
緊張は大敵
緊張した表情が見られる方々、異常なほどに汗だくになっている方々の多くは、自分の演奏ができていないように見える人が多かった気がします。緊張によるストレスから解放されないと、良い演奏はできませんね。ショパンコンクールのような大きな舞台で緊張しないわけはないのですが、中には自分の世界に入り込んで、全く緊張の色を見せない方々もたくさんいました。私なんか、ピアノのレッスンで、先生の前で弾くだけでも緊張して普段の演奏ができませんからねぇ😓。それから、緊張が見えなくても、勝ちを意識する人たちは、邪欲が演奏に出てしまう気がしました。
ただ弾くだけじゃダメ
ただ楽譜通りの音符を真面目に弾くだけではダメなんだなぁ〜ということ。逆に、表現力が抜群に優れていても、ミスタッチが多いとダメ。厳しい世界ですね。よく私も先生に、「楽譜通り弾ければそれで良いというわけでありません」と言われます。逆にそれで自分が満足するのであれば、先生に就く必要は無いと。先生に言われるだけではピンと来なかった言葉が、今回いろいろな人の演奏をまとめて聴いてみて、実感しました。
スタインウェイ vs ヤマハ
一般的にSteinway はYamahaよりも柔らかくて美しい音色と言われていますが、中にはYamahaの良さを最大限に引き出してくれるコンペティターがいました(Gariの選んだベスト7に挙げたYubo 君 & Yehuda君はヤマハで素晴らしい音色を提供してくれました)。Gariの大好きなオソキンス様(←しつこい) もヤマハでしたね。どちらのピアノでも、音色は十人十色。予備予選に出てくる方々のような極めてレベルの高い人たちを集めても、これだけ音色に違いが出るものなのかと驚かされました。ハンマーが現に当たる緻密なタイミングをコンスタントに当てていくことの難しさを改めて知らされました。
国ごとに
ピアニストの表現力が似通っているということ。
例えば、日本、中国、韓国のコンペティターは、極めて正確性が高く、目立ったミスタッチをする人は極めて少なかったです。ただ全体的に表現力に欠ける感じがありました。
アジア勢でもヨーロッパやアメリカの学校で指導を受けている人たちは、高い表現力がありました。
ポーランド勢は、私の先入観なのかもしれませんが、やはりショパンを知っている感じがありました。これぞ The Chopin というような柔らかさと物哀しさ、控えめなフォルテ。マズルカを弾かせるとポーランドの風景が見えてくるような気がしました。
しかし、私もここまでくるとかなりのショパコンオタクですよね😅。10月の本大会が待ち遠しいです。
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