ショパコン 予備予選鑑賞記 4/23 Evening Session ~ ANTONI KŁECZEK ❣️

ショパコンの予備予選が始まりましたね。

４月23日のイブニングセッションの７人の演奏を鑑賞しました。

4月23日　Evening Session

JIIN KIM キム・ジイン（韓国）C
エチュード ヘ長調 Op.10-8、エチュード 嬰ト短調 Op.25-6、ノクターン 嬰ヘ短調 Op.48-2、スケルツォ ホ長調 Op.54、マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59-3

JUNHYUNG KIM キム・ジュンヒョン（韓国）B
エチュード 嬰ハ短調 Op.25-7、エチュード ハ長調 Op.10-1、エチュード ロ短調 Op.25-10、スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39、マズルカ ロ短調 Op.33-4

SUNAH KIM キム・スナ（韓国）C
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4、エチュード ホ短調 Op.25-5、ノクターン 嬰ハ短調 Op.27-1、スケルツォ ロ短調 Op.20、マズルカ 変ニ長調 Op.30-3

SAKURAKO KITA 北桜子（日本）A
エチュード イ短調 Op.25-11、エチュード 変イ長調 Op.10-10、エチュード ホ長調 Op.10-3、スケルツォ 変ロ短調 Op.31、マズルカ 変ロ短調 Op.24-4

ELIZAVETA KLIUCHEREVA エリザヴェータ・クリウチェレワ（中立個人参加／ドイツ）B+
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4、エチュード 嬰ト短調 Op.25-6、ノクターン ロ長調 Op.62-1、スケルツォ ホ長調 Op.54、マズルカ 嬰ハ短調 Op.30-4

ANTONI KŁECZEK アントニ・クウェチェク（アメリカ／ポーランド）A+
エチュード ヘ長調 Op.10-8、エチュード ロ短調 Op.25-10、ノクターン ロ長調 Op.9-3、スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39、マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3

PAVLE KRSTIC パヴレ・クルスティッチ（ブルガリア／セルビア）B
エチュード ハ長調 Op.10-1、エチュード 変イ長調 Op.10-10、ノクターン ハ短調 Op.48-1、スケルツォ 変ロ短調 Op.31、マズルカ ロ短調 Op.33-4

コンクールの演奏を見ていていつも思うのですが、緊張している様子が見ている側に伝わってきてしまう場合、演奏にも影響が出てしまいますね。見ている側もそわそわして落ち着かない。

予備予選にエントリーしている171名から、10月のステージに行けるのが80名だそうです。ただし、予備予選免除で本大会出場できる人が20人くらいいるという噂なので、現在の予備予選に出ている171名からは約60名が選ばれるということ。ほぼ３人に1人くらいの確率いうことですね。

このセッションの7名のうち、私の印象に残ったのはこちらの３名。

北 桜子さん、ものすごく良かったです。終始落ち着いていて、音がクリア。安心して観ていられる素晴らしい演奏でした。本戦が楽しみです。

ELIZAVETA KLIUCHEREVA さん、評価が二分するのではないかと思わせるユニークな演奏でした。わたしの好みではないのですが、個性的でおもしろい演奏。エチュードをものすごい速さでで弾いていて、まるでグールド先生のよう。そして、彼女の選曲はわたしの大好きなオソキンス様に似ています。10月に出られるかどうか、微妙な感じは受けますが、また聴いてみたいパフォーマーのひとりです。

７人の中ではもう断トツで、ANTONI KŁECZEK 君がすごい。19歳という若さでありながらこの堂々たる落ち着いた演奏。表現力も素晴らしく、この子はヤバい！本戦でもかなり良いところまで行くのではないでしょうか。

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