やっぱり基盤

ソナタ熱情 第3楽章

どうしても弾けない、どんなに部分練習を繰り返しても弾けない箇所がある



この左手の和音、一番遠いところで1オクターブ。
物理的に無理なく手は届く。
なのに、速く動かせない。

ど先生は私より更に小さな手なのに、素早く小刻みに動かせる。

ど先生からの指摘。こういう問題は短期間でどうこうなるというものではないんです。なので、この部分ができないという理由で、この曲を数ヶ月引っ張ったところで、あまり良い結果は見込めません。今のGariさんに与えられた選択肢は以下の3つ!

⒈ スピードを落として弾いて終わりにする
⒉ 1番上か1番下の1音を省いて弾いて(簡単アレンジ=誤魔化し奏法)終わりにする
⒊ 諦めてこのままで終わりにする

ま、どれも「終わりにする」= 多少の努力では気持ちよく合格できるレベルには至りそうにないということ。


まず、最初の選択肢「スピードを落とす」というのは、おそらく正論なのでしょうが、この苦手箇所がミスなく弾ける速度まで落とすと、全体としてものすごくカッコ悪くなる。

その次の、1音省いて簡単バージョンにすると言うのは、現実的で、それらしく聴こえ、おそらくよほど詳しい人じゃない限り、誤魔化しているということに気づかないとは思うものの、自分的には悔しいし、誤魔化してひきたくないし、逃げたくないし、あまりそれはやりたくない。

なのでいつも3番の、下手でもそのまま貫くという選択肢を取ってきた。今回のソナタに限らず、無謀曲全てそういうスタンスでやってきた。


が: 「なんでこんなに部分練習しても弾けないのでしょうか?ほんとに100回くらい繰り返して部分練習したんですけどねぇ。」

ど:「それは、Gariさんのファンデーション(基盤)が弱いからです。」

が: 「はい、それはもう、重々承知です。子どもの頃も、ピアノを始めたのは11歳からで、しかも当時から基礎練は大嫌いで避けて通ってきましたから。」

ど: 「今後どうされるかはGariさん次第ですが、将来まだまだ大曲が弾きたいというアンビシャス(!)をお持ちのようですし、1日5分でも10分でも良いから、基礎練習を取り入れた方が良いと思いますよ。」


アンビシャスねぇ。。良く言ったものだ。うん、大志だよ。このような基盤の無い私がカンパネラ弾きたいとか、バラ4弾きたいとか。クラーク博士が言ってたよね。「少年よ、大志を抱け!Be Ambitious!」。おばさんも大志を抱きたい。

大志を抱き続けるためにも、基礎練かぁ。。。またやってみるか。。





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コメント

ねこぴあの さんの投稿…
当時小学生だった子供が吹奏楽をやっていた頃、練習のほとんどが基礎練でした。
大会前の合わせ練習では指導者に怒られ泣き出す子もいて、それでいて誰もやめず、大会で見事弾ききった子供達を舞台袖で見守りました。それで、子供が頑張ってるんだ、わたしも頑張ろうと思って、先生に基礎力をつけたいと申し出ました。
それまでは大人の楽しいレッスンでしたが、それからは一変しました。
ちなみに、吹奏楽の先生は、大会で下手な演奏をした学校を子供達が笑ったときに、子供達を叱りました。「下手な演奏を笑うな、あの子達が悪いんじゃない」って。
自分語り失礼しました。
基礎、もう一度やることにしたんですか?
Gari さんの投稿…
ねこぴあのさん、こんにちは。いろいろと大変な中、こんなに丁寧なコメント下さってありがとうございます。お子さんの通ってきた貴重なエピソード、心にしみました。基礎練は大事ですよね。それは今までも重々承知のことだったのですが、自分は何かに縛られるとピアノそのものをやめたくなるかもしれないという恐怖から、好きなことだけを選んでゆるいスタンスで取り組んできてました。でも、また思い直すきっかけになったんですよ。いつまで続くかわからないけど、また少しだけ、少しだけですが、基礎を取り入れようと言う気になりました。またそれは後日ブログに載せる予定です。