🎼 Messiaen - Plainte calme
RCM Level : 10
List D - Contemporary repertoire
Start : 26 September 2023
Start : 26 September 2023
Finish : 6 December 2023
Total Practice Time : 4 Hours 13 Minutes
Total Practice Time : 4 Hours 13 Minutes
今年後半のレッスン曲、コンテンポラリー枠のピースが終了した。
この曲は、ひとことで言うと不思議な曲。そしてとことん自由気ままな曲。
RCMのLevel10(師範課程の一歩手前のレベル)だが、音符を追うだけならさほど難しくはない。テクニカルな面ではLevel10よりもひとつかふたつ下のレベルと言っても良さそうな気がするが、音楽性を持たせて弾く力を身につけるという意味では奥が深い作品で、そのためLevel10という位置付けになっているらしい。
この曲はフランスのMessiaenが作曲した8つのプレリュードの第7作目、Plainte calme というタイトルのついたムーディな曲。Messiaenは曲の中に色を感じるそうで、この曲は灰色、紫色、グリーンをイメージした曲らしい。
Plainte calme はフランス語で、英語に訳すとcalm complaint、日本語では「冷静な不満」(Google和訳)
“文法的”にも新しいことをたくさん習った。
まず調性が無い!
え〜?
そう、調性が無い。そんな不思議な世界へようこそ。この曲の調性は Atonal (エィトーナル)、12 tone system とも呼ばれるらしい。ハ長調とかホ短調とかそういう軸となる調が存在しない世界。20世紀以降のコンテンポラリーのジャンルで見られるそうだ。
そしてPolytonality (ポリトーナリティー)!
なんじゃそれ⁈
右手と左手で違う調のコードを奏でる。例えば、右手がF♯ minor で左手がE♭major 。不思議なほどに違和感なく聞こえちゃうところが不思議。
Lydian Scale リディアンスケールなる初めて聞くスケールも登場。
拍子も一定じゃない!
たった見開き2ページの楽譜の中で
4/4→3/4→4/4→6/8→7/8→4/4→3/4 →4/4→3/4 →4/4→6/8→4/4→6/8→9/8→4/4→3/4 →4/4
と変遷していく。7/8とか9/8とか普段見かけない方々も続々登場。
そしてこの曲は、意識を渾沌とさせて、あちら側の世界に入って弾くようにと指示された。
いやいや、そんな技は私には全くないわけで、こちら側の世界で古典派のようにきちんとさんで弾いていてはこの曲の良さを引き出せていないらしい。そんな新しい難しさを垣間見ることができた作品。これだからピアノライフはおもしろい。
コメント欄について
コメントは承認制ではありませんので、コメント欄右下の「公開」という文字をクリックしていただけると、即反映します。Googleアカウントが無い方でもご自由にコメントしていただけます。GoogleアカウントのBoxをクリックするとお名前を入力することも可能です。bloggerの不具合でコメントがうまく反映できない場合は、お手数ですが再度入れ直していただけると幸いです。
コメント