寒い日のピアノ

バンクーバーの冬は寒いんでしょう?大雪なんでしょう?

とよく聞かれるのですが。。

バンクーバーは北アメリカ大陸の西海岸に位置し、カナダ国内としては南端に位置するので、昔社会で習った方も多いかと思いますが、「冬でも温暖な西岸海洋性気候!」なんですよ。

意外と知られていないのが、バンクーバーは東京から最も短時間で行ける北アメリカ大陸の都市なのです。東京成田国際空港から直行便で8時間半くらいですからね。意外と近いんです。ちなみにバンクーバーから成田へ飛ぶと10時間かかります。偏西風の影響で飛ぶ方向によって時間が結構変わるのですね。

バンクーバーは雪は滅多に降りません。雪を見るのはひと冬に2〜3回でしょうか。ただ近年は異常気象の影響か、雪の日が増えてきています。そして、バンクーバーはとにかく雪に弱い!雪降ると、学校は「生徒の安全のために休校」となります。会社員も「雪降ったから休む。リモートにする。」ということは、上司にお伺いを立てずにまかりとおってしまう。そんな素敵な街なんですー。多くの人が車のタイヤを雪仕様にしていないため、半端じゃない交通麻痺も起こり、おとなしく家にいるのが賢明なんですよ。

雪の日、寒い日は、うちのピアノ君にもかなり影響します。カナダの家は全館暖房システムがある家がほとんどで、部屋ごとを温めるのではなく、家全体を温める暖房装置が入っているので、使わない部屋もトイレもお風呂場も室温一定というのはありがたいことです。だからうちのピアノ君も冬でも快適に暮らせているはずなんですが、やはりピアノは外気や湿気に敏感なんですね。

我が家のピアノは、外気がマイナスになると、時々アクションのパーツが戻ってこないことがあり、こうなるとその音は鍵盤に触れてなくても長く響き続けてしまうので、困りものです。あと全体的にもなんか膨張したような変な音になることも。ペダルを踏んでいないのに、踏んだような音に。


このような不具合は何もしなくても、気温や天気の変化とともに自然に直ってしまうので、あまり気にはしていませんでしたが、時々1週間以上直らないこともあり(1週間以上雪が降ることは稀なのですが)、練習が思うように捗らないというか、弾く気が失せてしまうこともあり。

調律師のトシさんのブログで、タイミングよく、参考になる記事が紹介されていました。

冬の日の湿度対策、決め手は自分自身が辛抱強くなることでしょうか。天の神様には逆らえませんからねぇ。



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