平均律は旧約聖書?!

平均律が弾きたい!特にフーガが!
私が過去に挑戦した平均律は、再開1年目の平均律第1巻1番のみ。

12月になると、来年の課題曲(レッスン曲)を何にしようかワクワクしてくるシーズンです。

いろいろサーチしているときに、こんな記事に目がとまりました。

『バッハの平均律は旧約聖書、ベートーベンのソナタが新約聖書』

ピアノ弾きのバイブルということですね。ふむふむ。





平均律とは
みなさんご存知のとおり、インヴェンションは2声、シンフォニアは3声で、それぞれ15曲のアルバムです。平均律は24の全ての調性で書かれたボリュームのあるアルバムで、第1巻、第2巻と2つのセットがあります。それぞれのピースはプレリュードとフーガがセットになっていて、フーガは2声のものから最大で5声のものまであります。2声のインヴェンションでもでもひぃひぃ言っているのに、5声なんていったいどうやって!と思いますよね。


平均律の難易度
平均律はインヴェンション、シンフォニアをマスターしてから取り組むべきと言う考えが一般的のようですね。では「マスター」とは何をもって言うのか。「マスター」の定義も様々な解釈がありますね。ちなみにカナダで主流のピアノ教育機関、カナダロイヤル音楽院のカリキュラムでは、インヴェンション、シンフォニアはそれぞれ2〜3曲やれば平均律に進んで良しとしています。私のピアノの先生もカナダ人で、ロイヤル音楽院から音大へ進んだ人なので、インヴェンション、シンフォニアはそれぞれ2〜3曲しか弾いてないんです。彼女曰く、ちゃんと修行を積めば、インヴェンションもシンフォニアも、ゆくゆくは初見で弾けるようになるから、中級者が無理して時間をかけて全ピースを網羅する必要はないというのがロイヤル音楽院の教えのようです。カナダでピアノ教育を積んだほとんどの専門家はインヴェンションを全部は弾いてないということ⁈


平均律の選曲にお役立ちサイト
平均律を弾いてみたいと思っている方にオススメなのが、さいりえ先生のブログ全ての平均律の動画と解説がひとつの記事にまとまっているので、平均律の選曲の際には非常に役立ちます。


来年のバッハの取り組み
カナダの基準だと、私はとりあえずインヴェンションとシンフォニアどちらも2〜3曲はレッスンですでにみてもらっているので、来年は平均律をやってみようと思います。というか、そんな型にはまった順番は気にせず、再開1年目の実験ですでに平均律1番をやってみちゃったんですけどね。これがどハマりでして。バッハの虜になったのは平均律のお陰と言っても過言ではありません。特にフーガ。今まで使ったことのないエリアの脳みそを使ったような感覚で、「ぎゃーーーーどうして弾けないのぉーーーっ!」と悶えながら練習を重ねているうちに、ある日突然扉が開くのですよ。「あれっ?弾けてる?」みたいな。それまで体験したことのないおもしろい感覚でした。しばらく平均律から離れていると、禁断症状が現れます(笑)。平均律弾きたい〜!4声のフーガで脳みそ刺激したい〜!

今年のバッハの取組みは、練習曲としてのインヴェンションを1日15分限定で自主練的にやりながら、何かひとつ大きめのバッハのピースをレッスンのメインとしてみてもらうということでイタリア協奏曲に取り組んで来ました。このスタイル、自分では非常に気に入ったので、来年も残りのインヴェンションからシンフォニアを日々15分の自主練メニューとし、大きめのレッスンピースに平均律を使いたいと思っています。平均律はあまり長くないので、できれば2曲くらいできるといいな。これから平均律48曲を吟味して、来年の取組みピースを選びたいと思います。そ〜れ!祭りだ、祭りだ、祭りだ、祭りだ、選曲ま〜つ〜り〜♬



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コメント

ハリネズミ さんのコメント…
gariさん、こんにちは。ハリネズミです。

平均律、いいですよね。
インヴェンション+シンフォニアはわりと取り組んでおられる方が
多いように思いますが、平均律はあまりお見かけしないような気がして、
新たに取り組まれるとのこと、お仲間ができたようで嬉しいです。

バッハは大人再開組の方々の中では好みが分かれますよね。
せっかく再開したからもうバッハはやらない、
弾きたかった曲だけで、という方と、改めてハマる方と。
私は若い頃は大嫌いだったのに、歳を取ってからバッハがすごく
好きになり、すっからハマってしまいました。
gariさんが弾きたい曲に挙げられたトッカータBWV914は
バッハの中で私の1番大好きな曲です。

平均律は、私もプレリュードよりフーガが好きです。
とても難しいですが、弾いてみると、ロマン派とは違う美しさを感じます。
2巻まであって超大作ですが、ライフワークとしてのんびり取り組むつもりです。

長文すみません。
ご一緒に頑張りましょう!
NekoUshi さんの投稿…
Gariさん、こんにちは(^^♪
私も平均律、特にフーガに心惹かれます。比較的易しめと思われるのを今まで2曲だけ弾いたことありますが、声部の弾き分けに悶絶しつつ(笑)、かっちりした構成に惚れ惚れしました(*´▽`*)
カナダのカリキュラムは効率良いですね!
確かに、インヴェンションとシンフォニアは、全曲にハマってしまったのでなければ、必ずしも全部やらなくてもいいのかも…!?
この記事を読んでいるうちに触発されて、またいずれ平均律のあんまり難しくないピースに取り組みたいと思いました。
Gari さんの投稿…
[ハリネズミさん]コメントありがとうございます。ハリネズミさんも平均律頑張っていらしたんですね。是非仲間入りわせてください。過去にまだ1曲しか取り組んでいないので、次にやる曲でも同じようにハマることができるかどうかわかりませんが、今から楽しみです。私もハリネズミさんと同じく、子どもの頃はバッハが大嫌いな部類でした。そしてトッカータの914は最近偶然にどこかで聞くチャンスがあって、一気にバッハの中でもトップランクに入った曲です。バッハは歳をとってからでも取り組めそうな感じもするので、ライフワークにするのもいいですね。
Gari さんの投稿…
[NekoUshiさん]こんにちは。コメントありがとうございます。NekoUshiさんもフーガがお好きなんですね。声部の弾きわけ、できないとぎゃー〜ーって叫びたくなりましたよ。でも、なんかパズルを解いているような不思議な感覚もあり、フーガは奥が深いですね。私は先生にインベン全曲やらなくて良いと言われているのに、のめりこんでしまったので、全曲制覇を心から楽しんでいます。できることなら早くリタイアしてもっとピアノにかける時間を増やしたい〜♪
ねこぴあの さんの投稿…
来年は平均律を弾かれるのですね!わたしもフーガラブです。
バッハはむずたのしいですよね(笑)
わたしはシンフォニア全曲が終わったら、平均律にいかずにフランス組曲を1曲全部弾いてからイギリス組曲を抜粋で弾いて、それから平均律にいこうかなと思っています^^
Gari さんの投稿…
ねこぴあのさん、こんにちは。コメントありがとうございます。お返事が遅くなってごめんなさい。いま日本です。バッハ、確かにむず楽しい。そしてそれぞれの曲(カテゴリー)でそれぞれの難しさがあって、楽しめますね。たくさんあるから一生かかっても弾ききれないし、なんとなくバッハは歳を取っても弾き続けられそうなイメージなので、永く楽しめそうですね。