[レッスン記] バッハ Detouched 奏法

インヴェンション5番をレッスンしてもらっている時に、先生から言われたこと。

「このピースはバッハの魅力 Detouched奏法を身につけるにはすごく適したピースですよ。」


 Detouched デタッチド
訳: 比較的短い距離にある隣同士のものがくっついていない様子
いわゆる一戸建てのお家をデタッチド、タウンハウスのように隣のユニットとくっついているものをアタッチドと言ったりする。


バッハの曲でデタッチド⁇
🏠 🏠 🏠 🏠 🏠 🏠 


「少し上級者向けのコメントになりますが、最終的には1音1音が離れているように聞こえつつ、歌うようなフレーズ感を出せるようになると、もっとバッハのピースが魅力的に聞こえるんですよね。」と、ど先生はおっしゃる。

なんじゃそりゃー。1音1音離れているのに歌うように聞こえる?!
そんな状態ってあるんかいな。

グールド先生の演奏は確かにDeouchedということが、インヴェンション5番では特にわかりやすい。



「インヴェンションは一般的に中級者向けの教材として使用されるので、そこまでのことを生徒たちに要求することは少ないと思いますが、いくらでも掘り下げて完成度の高い演奏をするとなると、非常に難しい教材とも言えますね。」

「今の段階でGariさんにそこまでのことは求めていないので(←相変わらずダイレクトな物言いの先生です)、それができなくてもパスにしますが、今後バッハを弾く時はそういうことを念頭に入れつつ弾いてみるといいかもしれませんね。」

コツとしては:
1. 手をなるべく小さく構え (曲を弾いている最中、無駄に手を開かない)
2. 手の形は止まり木にとまっている鳥の足のイメージ 
3. 指が鍵盤に当たる面がなるべく面積の少ない状態をキープ。指が鍵盤を直角に押す感じ
4. 音を出す時は指がお琴の玄を弾くようなイメージ。弾いた直後に指が手のひらの内側に向かうベクトル。
5. 以上のことを曲を弾いているあいだコンスタントに再現する

ふ〜む、奥が深いよバッハさん


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コメント

sobako さんの投稿…
Gariさん、こんにちは♪
インヴェンションって奏者のレベルによって、
いろいろ学ぶことができるんですね!
私にはとても先の話ですが、とても興味深いです。
こんなにバッハを極めて行けたら、楽しいだろうなあ。
グールドの5番は、毎日聴いているんですけどね。
やっぱり、ステキです♪

Gari さんの投稿…
sobako さん、こんにちは。インヴェンション、ほんとに奥深いですね。だから2周、3周と練習材料として使っている人たちがいるんですね。グールドの演奏、良いですよね。私もたいていグールドとシフを聴き比べています。グールドってものすごく速く弾くという印象だけど、ピースによっては極端にゆっくり弾いたりもして。シフさんの方が速く弾いてるピースもあり、解釈はいろいろなんだなといろいろ勉強になりますね。