「エディット・ピアフ〜愛の讃歌」という映画を観ました。2007年に公開されたフランス映画、エディット・ピアフの伝記映画です。
近所の図書館でDVDを借りてきたのですが、フランス語の原作そのままで、英語字幕を読みながらの鑑賞だったので、苦労しました。耳から入る言葉と字幕が違う言語(しかもどちらも母国語じゃない)というのが、どうも苦痛で。字幕を必死で追いかけると画像を見る時間がかなり少なくなってしまいますしね。
フランスでの原題は「La Môme」、英題「La Vie En Rose」。邦題は「エディット・ピアフ〜愛の讃歌」。邦題は分かりやすいですね。私はピアフのことはそれこそピアノを再開してプーランクの曲「エディット・ピアフを讃えて」を聞くまで知らなかったのですが、この「愛の讃歌」という歌は聞いたことがありました。おそらく多くの皆さんが聞いたことがあるのでは?
この映画の邦題として使われている「愛の讃歌」はこの歌のタイトルから取ったものだったんですね。彼女のシャンソンの中で最も有名な作品ではないでしょうか。ピアフ本人が作詞した作品だそうです。作曲はマルグリット・モノー。ピアフが恋人に贈った歌ということで、彼女の溢れる愛が歌詞にもこめられているようです。
この映画の英題の「La Vie En Rose」も、彼女の歌の題名です。英題では敢えて「愛の讃歌」を使わなかったのですね。直訳すると「薔薇の人生」。「薔薇色の人生」と言った方が綺麗かな。あるサイトでは「薔薇色のガラスを通して見た人生」と表現されていました。映画を見る限り、実際の彼女の人生は薔薇色と言うには程遠い感もありますが、世界的に有名なシャンソン歌手になったのだから、やはり彼女の人生は薔薇色だと言っても良いのでしょう。
こちらが「La Vie En Rose」の動画。この歌も「愛の讃歌」ほどではないけれど、有名な曲のひとつですね。
そして映画そのものの原題はフランス語で「La Môme」直訳すると「The Kid」。制作国のフランスでは、映画のタイトルに歌の名前を使わなかったのかしら。それともこれも歌のタイトルなのかな。ちょっと調べ不足でわかりません。The Kidというタイトルだったら、エディットの子供時代の伝記なのかという印象を受けそうですが、この映画は実際彼女の子供時代から死までを描いた作品でした。ピアノ再開して、音楽映画に興味を持ち、この映画のタイトルを3つの言語で調べるというチャンスをもらったことが、ほんわかと嬉しいものです。
ピアフを演じた女優、マリオン・コティヤールはまさに迫真の演技でした。彼女の歌唱力もすごい。第80回のアカデミー賞で主演女優賞を獲得しているというのも頷けます。ピアフの歌に対する情熱がひしひしと伝わってくる名作でした。
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コメント
私の大好きな映画をご紹介くださってありがとうございます。
私の世代では、「愛の讃歌」は結婚式の定番でしたから、知らない人はいないと思いますよ!日本では越路吹雪さんという宝塚出身の歌手が歌い大ヒットしました。また「La vie en rose」も私がクラブなどでピアノを弾いているとき、私のもうちょっと上の年代のかたからたくさんリクエストをいただきました。ピアフ自身の歌い方は歌いあげるタイプなので私の好きなタイプではないのですが、それでもいい歌をたくさん残してくれたことには変わりありません。今の若い人たちにももっと知られるようになったらいいと思います。