バルセロナのマリア・カナルス国際ピアノコンクール、若きカナディアンのピアニスト、Jaeden Izik-Dzurko君が優勝しました!ショパコンのブルース君といい、今回のジェイデン君と言い、カナダ勢、最近ピアノ界で快挙を成し遂げています。ジェイデン君、またすごい天才ピアニストの到来といった感じです。弾いている時、顔の表情をほとんど変えずにクールに演奏し続けるタイプの方ですが、表現力と音のクォリティーはすごい。
ジェイデン君は私の住んでいるブリテッシュコロンビア州出身の22歳。6歳からピアノを始め、普通の学校に行きながら、いつも弊ブログで紹介しているカナダのRoyal Conservatory of Music (RCM) のシステムでピアノを習い、高校卒業後はジュリアード音楽院で学位を取ったそうです。現在はバンクーバーのブリテッシュコロンビア大学の音楽学部の修士課程所属と聞いて、驚きました。私の娘も同じ大学でピアノ科所属なので、早速聞いてみると、「ジェイデン君?あー、すっごくハンサムだよ」(←そこかい?) 彼のことは知っているけど、バルセロナのコンクールに出ていたことすら知らなかったらしい。学内ではやはり天才的にピアノが上手いと言うことは知られているそうですが、スターのように注目されているわけではなかったようです。彼の経歴を調べてみると他にもいくつかのコンクールで優勝しているようで、もっと宣伝してもいいのにね。ブリテッシュコロンビア大学の音楽学部は毎年100人の定員で、ピアノ専攻は1学年に10〜15人しかいないんです。そのうち、プロの演奏家を目指しているのはほんのひと握り。多くの学生は将来音楽の先生になることが目標で、コンクールとは無縁の生活をしている学生がほとんどなんですよ。だから周りで誰がどのコンクールに出るかとかあまり話題に出ないようで、ピアノ科の生徒ですらショパコンも見てない生徒がほとんどなんだそうです。
マリア・カナルスのYouTubeチャンネルで彼の演奏を聴いて、もう圧倒されました。
下のリンクはセミファイナルの動画。ジェイデン君は1番最初に登場するのでわかりやすいです。彼のラフマニノフのソナタはもう圧巻です。ファイナルのコンチェルトも素晴らしすぎて。今後の活躍も楽しみです。ハリーポッターの映画で若き日のヴォルデモートを演じていたクリスチャンコールソンに雰囲気が似てる感じです。
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