以前からど先生に言われていたことなんです。
『音をつかむ』
つかむってその物理的に手で掴むっていうニュアンス
音は物体じゃないのにどうやって掴むんじゃい?
それで提案されたのがこちら↓の練習。
これは『音をつかむ』練習。『音をつかむ』という感覚を養う練習なんだそうです。なので、この動きを実際に弾くときにそのまま使うっていう話ではないのですが、この動きを繰り返していくうちに、確かに音は『掴める』という感覚に陥ります。その結果、音色も良くなる気がする。
この練習では感覚を養うのが目的なので、とにかくオーバーに、大袈裟に、音をつかみとる、音を上に上げる、引き上げる、というような気持ちで手を動かします。
手が大きく開いた形から、つかみの形になるということは、手が楽な形になるということなのだそうで、0.1秒でも長く手が楽な状態においてあげるというアイディア。この練習のおかげで、オクターブの連続の後も手が痛くなくなりました。
この動画で使っている曲は月光3楽章のオクターブ部分ですが、実際には他の曲でも使えるし、オクターブじゃなくても使える。なんか不思議な良い感覚なんですよ。
ど先生いわく、特にオクターブをフォルテで弾く時、多くの生徒が指を目一杯広げて、鍵盤をガンガン押し込んでいるケースが多いんだそうです。漏れなく私もその1人でした。そしてその結果音色が濁る。
何度となく口をすっぱくして言われているのですが、
「Gariさん、鍵盤って、どんなに頑張って押しても、打った瞬間から先はどんなに押しても音が鳴らないんですよ。」
「フォルテはむしろ音を引き出す感覚。音をつかみとる感覚。押すのではなく引っ張り出す感覚。 」
コメント
WEB発表会の記事にコメントをしたくてお邪魔したのですが~
この記事に引きつけられました!ヾ(*’O’*)/
音を掴む。押し込まない。私もほぼ同じような事をよく先生に言われます。言われたその場では先生が身体を使って教えて下さるのですが。(よく先生の手の甲や上腕に私の手を軽く載せたまま弾いて下さって脱力や腕の重みのかけ方などを教わる)
普段の練習法や意識の仕方は特に教えて頂いていないので、Gariさんがされてる練習法を私もやってみたくなりました〜
WEB発表会のGariさんの演奏を聴いて&演奏する姿を拝見して脱力ができていて腕の使い方がしなやかでお上手だなぁと感心してしまったので参考にさせて頂きたいです♪
上から力で鍵盤を押し込むのではなく、力を抜いて腕や上半身の重さをかける感じ。鍵盤を下に押し込むのではなく鍵盤が上に上がってくる感覚を感じるように。等も言われます。
力強いフォルティッシモが単に音量の大きな強い音(悪く言えば雑な乱暴な音)にならないために。
弱いピアニッシモが単に音量が小さく弱い音(悪く言えば芯のない響きがないひ弱な音)にならないためにもこういう事が関係ある気がします。楽に良い音色を出せたらいいですよね♪
とても興味深い内容でした。ありがとうございます~m(_ _)m
あ、珍しく真面目なコメになったなぁ(笑)(^o^;
長くなってしまったのでWEB発表会の記事にはまた別にコメントしますね~(´ε` )
音を掴む…オクターブにはよく聞く言葉ですね。練習映像、とても参考になりました。私もやってみようと思います。
関連があるかは分かりませんが、私は頭を洗うときオクターブの手の形で頭皮マッサージしています。頭皮を掴む感じで指を動かしますが、ピアノ弾くときに参考になるのではないかと思って。
(頭も気持ちよくなるし(^_^))
ご紹介頂いた練習方法をやってから普通に弾いてみたら、手首を柔軟に使って弾けるようになりました。と言ってもすぐにいつもの固い手首に戻ってしまうので、しばらくしたらまたやり直さないといけないのですが、ともあれ良い方法を教えて頂いてありがとうございます。凄く楽に弾けるようになった気がします。