tonebase のショパコンおもしろ特別賞

ショパコンが終わったというのに、なんか未だにしつこく尾を引いている。それほど感動的で楽しかった3週間だったよ。昨日ショパン鑑賞記まとめを書いて、もうショパコンの話題は取り上げないつもりでいたのに、面白いYouTubeチャンネルを見つけてしまったのでまた紹介します。

先日ガジェブ君の30分インタビューを提供していたtonebase Piano というYouTubeチャンネルからの動画。ピアニストであり、音楽評論家であり、グラモフォンマガジンの記者としても活躍しているJed Distler を招いて、番組独自の面白おかしいショパコンスペシャル賞というのを紹介している。半分は笑いを取る内容で、ちょっとピアニストに失礼とも取れる内容だが、半分は真面目にJedの評価したピアニストのことを紹介している。第18回ショパコンを記念して18個の賞のタイトルはこちら。このタイトルみただけで、あ、あの人かも?と想像するのも楽しいかも。

1. 最もクリーミーなレガート賞
2. 最もつまらない選曲だったで賞 
3. ピアノベンチソープオペラ賞
4. 亡きピアニストShura Cherkassky のような演奏で賞
5. 最も眠くなる演奏だったで賞
6. 真珠の輝き賞
7.  一曲だけ素晴らしかったで賞
8. ベスト顔芸賞
9.  審査員の耳を疑いま賞
10. ベストバラードコーダ賞
11. 最も死を感じる葬送行進曲で賞
12. エチュードオリンピック金賞
13. 最も禅な演奏だったで賞
14. 最もワルツらしくないワルツ賞
15. グレングールドポスチャー賞
16.  YouTube最高視聴率賞
17. 最も素晴らしいクレッシェンド賞
18. ベストソナタ賞 


(この動画、公開されて2日目にコピーライトの関係で一旦削除されてましたがまた戻ってました。Shura の昔の演奏ビデオに著作権問題があったようで、その部分を修正して再投稿したようです。また見られるようになっててよかった)




Jedさん、音楽評論家でグラモフォンマガジンの今回のweb特集でショパコンのブログも日々書いていました。かなり辛口で、時々ちょっとイジワルナジョークも交えた感じの方ですが、評論家としては、正しくそして慎重に評価するように心がけているとおっしゃってます。


1. 最もクリーミーなレガート賞 ファイナリストのレオノラさん。彼女のレガートはクリームのようになめらかで素晴らしいと言っています。

2. 最もつまらない選曲だったで賞 こちらもレオノラさんが受賞。二次予選で弾いたソステヌートワルツE♭メイジャー。コンテストであまり弾かれる曲じゃない。ショパンが2歳の時に作った曲で、あまりに退屈な曲でコンテストの選曲としてはどうかと。彼女はこれをウォームアップのために弾いたのでは?と。

3. ピアノベンチソープオペラ賞 小林愛実ちゃんの一次予選でのベンチ騒動を面白おかしく紹介してます。この部分だけでも見ると面白いかも。

4. 亡きピアニストShura Cherkassky のような演奏で賞 ブルース・リウ君のワルツOp.42の演奏が軽快で、内声を響かせ、リズミカルで、まさにエンターテイナーだとものすごく褒めながらも、ビデオを昔のチャップリン時代の映像のように編集して面白く作ってる。

5. 最も眠くなる演奏だったで賞 JJ Buiのソナタはとにかく眠くなる淡々とした演奏だった。

6. 真珠の輝き賞 Avery Galianoの演奏は真珠のような美しい輝きだった。

7.  一曲だけ素晴らしいかったで賞 Marcin WiekzorekのスケルツォNo.2が最高に良かった。

8. ベスト顔芸賞 進藤実優ちゃんとガルシアさん

9.  審査員の耳を疑いま賞 これはJedさんが真面目に評価して、審査員がこの3人をセミファイナルに残さなかったのはおかしいだろう!と言ってます。Talon Smith、Aristo Sham、そして牛田君。この3人はほんとに素晴らしいピアニストだったと。

10. ベストバラードコーダ賞 バラードのコーダの部分が素晴らしかった2人。ロシアのAndrey Zeninと中国のYifan Hou。

11. 最も死を感じる葬送行進曲で賞 Evaちゃんの葬送行進曲はほんとに死を感じる迫力があった。

12. エチュードオリンピック金賞 エチュードで特にスピード感があった2人。Aristo ShamとファイナリストのLeonoraさん。

13. 最も禅な演奏だったで賞 韓国のヒュンロク君。リラックスできる音楽。

14. 最もワルツらしくないワルツ賞 ニコライホジャイノフ。これではワルツは踊れないと辛口のコメント。(Gari: そこがニコライさんの良いところなのに)

15. グレングールドポスチャー賞 グレンのように低いマイチェアーを持参のオソキンス様。(Gari: 彼はそんな賞よりイケメン賞、ベストドレッサー賞、ベストアーティスト賞に相応しい)

16.  YouTube最高視聴率賞 かてぃんさん。ショパコン史上最高視聴率記録

17. 最も素晴らしいクレッシェンド賞 ガジェブさんのソナタ葬送行進曲で見せたクレッシェンドは最高級のものだったとベタ褒めでした。Jedさん、実はガジェブが優勝すべきと言わんばかりの褒めようでした。

18. Jedの選ぶベストソナタ賞 4位のヤコブ君。彼のソナタも最高だったと。Jedさんはヤコブ君もお気に入りだったということが良くわかります。


Jedさんのコメントを聞いて、またもう一度聴いてみたいと思う人が何人か出てきちゃいました。



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コメント

Linda さんの投稿…
きんどーデス♪どうもで〜す〜 
こレ面白い!
各賞をとった方々の演奏を聴きたくなりましたよ〜ウケ狙いのユニークな賞もあるけど真面目な評価も混ざっているのがいいですね~

顔芸は(笑)
ちなみに私の先生はご自身の性格も好みの演奏も私とは反対で控えめで淡々とした感じなんですよ〜(ファイナリストのエミルがお気に入り)
先生は進藤さんの演奏が苦手なタイプとすぐに思ってしまったけど画面を見ずに聴いたら若いのに上手いと思ったって(^o^;〜私は顔芸は気にならないので予備予選で進藤さんの演奏を聴いて凄い!と思ったけど好みという訳ではないかなぁ~^^;)
その割にガルシアは演奏もキャラも面白いわねぇだって!ラテン人は普段からああいう感じだけど(周りにラテン人の知人がいるのでわかるw)
日本人は普段は違うから違和感があって演技的に感じちゃうのかなぁ~(^_^;)

オソキンス様が入賞!
おまけに私が好きなグールド!

勿論イケメン賞、ベストドレッサー賞、ベストアーティスト賞にも一票!(*ノェノ)キャー

長くなっちゃって申し訳ないんですけど〜^^;
Gari さんもかつさんのWEB発表会にエントリーされたんですね!
私はショパコンに熱中してたから練習不足で直前に短い曲に変更したし、ミスタッチが多くて不完全燃焼な演奏なんですよ〜(^O^;)
同じショパコンに熱中していたGariさん、ひそかに発表会の曲を練習してたんですねぇ〜ビックリ!

発表会は参加者&曲数が多いから何回かステージを分けるみたいですが、この形式はまるでショパコンみたいですね~
そして私とGariさんは同じでグループっぽいですよね〜
ショパコンのグループみたいに濃いキャラのグループだったりして〜(ガジェブ、ガルシア,エヴァちゃんグループとかみたいなw)←あ、冗談デスケド(笑)

わたし達の演奏はラストだから明日の午後ですね♪
楽しみにしてます~





Gari さんの投稿…
きんどーちゃん、まいどです。いつも面白いコメントありがとう。ほんとにおかしくて笑いがとまりません。いいなぁ、人を笑わせるのが上手い人って憧れちゃう。進藤さん、たしかにすごく上手いしすごく個性的。ただ好き嫌いがはっきり分かれるタイプみたいだよね。私たちのオソキンス様も好き嫌いがわかれる。そういう人の方が芸術家肌で良いに違いない。進藤さんはまだ若いから先が楽しみですよね。私は顔芸賞もひそかにオソキンス様と思っていたんだけどハズレました。
私も今回初めてかつさんの発表会にお邪魔します。ただ、ショパコンに明け暮れていて、出そうと思っていた曲ができてなかったので、過去に撮った動画で参加します。1年以内に撮ったものならokとのことだったので、お言葉に甘えてしまいました。演奏順はかつさんのサイトに載ってた順なのかな?楽しみです。