映画 戦場のピアニスト

本日はピアノ愛好家におすすめの映画を紹介します。最近は自宅で簡単に映画が観られるようになってほんとに便利ですよね。

実話に基づいて作られた映画、「The Pianist」。日本でのタイトルは「戦場のピアニスト」。ポーランド系ユダヤ人のシュピルマンというピアニストが主人公。ピアノが弾けるという特技のお陰で第二次世界大戦中生き延びることができたというお話。



主役を演じたエイドリアン ブロディという役者は、この役でアカデミー賞主演男優賞受賞、しかも史上最年少(当時29歳)の受賞者。この人、ほんとにピアノが弾けるのかしらと思って調べたらこちらのサイト↓で彼の役作りについて書かれていた。


エイドリアンは、この映画の役作りのために、さまざまな努力をしてシュピルマンになりきるための努力をしたそうだ。シュピルマンは戦時中全てのものを失った。彼の喪失感を実体験するために、エイドリアンは家を引き払い、車も売り、電話も解約し、ガールフレンドとも別れ、ヨーロッパへ引っ越したそうだ。過酷なダイエットをして体重も15kg落とした。映画の中でショパンの曲のパッセージの一部分だけでも自分で弾けるように、1日4時間ピアノを練習したらしい。そしてこの映画を撮り終えた頃には、エイドリアン本人が鬱病になるほどに、心も身体もシュピルマンになりきっていたらしい。素晴らしい役者魂。最年少でアカデミー主演男優賞を取る人はやはり人並み外れた努力をしているんですね。

映画の中では、ショパンのノクターン、バラード、ワルツ、マズルカなど沢山の名曲が出てくるので、ピアノ愛好家としては観ておきたい作品だったし、歴史の勉強もできるし、結構楽しめる作品でした。

ちなみにシュピルマンさんは、戦後も音楽活動を続け、2000年に88歳で他界されている。映画が公開されたのが2002年だったので、あともう少し長生きしてほしかったですね。ちなみにシュピルマンさんの長男は九州産業大学で教授をされているそうです。意外なところに日本との接点がありました。


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