個性派２人のコンチェルト２番もマジカル！

ファイナル２日目もすごいことになっちゃってましたね。もうみんなそれぞれに素晴らしくて。

ファイナル２日目はコンチェルト２番を弾いたガルシアさんとガジェブさんが特に光ってました。多くのコンテスタントがスタインウェイを弾く中、ガルシアはファツィオリ、ガジェブはシゲルカワイを選び、それぞれの個性を活かしたピアノブランドへのこだわり。そしてそれぞれに確かにこのピアノじゃなきゃ出せないと言う音を十二分に引き出して演奏されてました。

おふたりともに共通するのが、ものすごく演奏を楽しんでいる様子が伝わって来たこと。見ていて気持ち良かったです。

私自身、コンチェルト２番はほとんど聴いたことがありませんでした。ガジェブさんの演奏はとても穏やかで、もう心からリラックスして聴ける感じ。幻想的で、ガジェブのマジカルワールド、とても素敵でした。

一方ガルシアさんの解釈はガジェブさんのと全然違って、同じ曲とは思えない。低音から高音までとても活き活きとしていて、ハッとさせる表現がたくさん。

お二人ともそれぞれの個性が出ていて、聴き手に伝えたいことがきちんと伝わってくる、そんな印象を受けました。

ガルシアさんのインタビューより:

演奏後、とにかくかなり興奮している様子で、彼の言葉は正直あまりよく聞き取れませんでした。今日のステージが１番楽しめた。コンチェルトの一音一音の全てを楽しんだ。第二楽章が一番好き。今日は帰って寝る。ここしばらくよく寝られてないから。

ガジェブさんのインタビューより:

今日のステージは最高だった。自分自身の音をしっかりと良く聴くことに集中した。先にある音、後に残した音、全ての音を良く聴くことにこだわった。今日のコンチェルトでは第二楽章の中間部分が一番好き。急にドラマチックになったと思ったら、静かに消えて行く。もう言葉では言いあらわせない美しさ、まさに魔法のよう。とりあえず12時間は寝たい。それから今まで市内観光もろくにできてないから、ワジェンキ公園にでも行ってリラックスしたい。そして今日の夜はピザを食べたい(←可愛い❤️) 。

彼は選ぶ言葉も個性的で、短いインタビューの中でも話が面白い。すごく性格も良さそうな感じ。