🗝グールド大先生方式〜雑念を追い払う

ピアノを練習している時に何故か他のことを考えてしまうことが多い。仕事中の同僚との会話とか、今日の夕飯何作ろうとか。そんなことを考えているとふと我に返り、たいていはミスタッチをする。また楽譜のどの辺を弾いているかわからなくなったりする。こういうことが起きるのは、ある程度譜読みが終わって仕上げ段階に入った曲に起こりがち。

仕事で嫌なことがあった直後とか、たまったストレスを抱えたままピアノに向かっている時は、なおさらひどい。理想的にはピアノは心がリラックスした状態で気持ちよく弾きたいよ。

どうやったら雑念を追い払うことができるか試行錯誤しているうちに、私には「旋律を声に出して歌いながら弾く」というグールド大先生方式が役立つことがわかった。これをやると頭が歌うことにフォーカスされるから、余計なことを考えることが物理的にできなくなるみたい。

脳にはいろいろな動作や感覚をつかさどるエリアが決められているらしいけど、ふたつのことを同時にできることとできないことがあるようで。脳のエリアが同じだと同時にできない、エリアが違うと同時にふたつのことができるのか？どうやら「弾く」という作業をしながら「他のことを考える」ということは割と同時に起こっているので、脳の異なるエリアでそれぞれの作業がコントロールされているのかな。で、経験からの推測としては、「歌う」のと「雑念」のは同じ脳のエリアだから、同時にふたつのことが起こり得ないのだろうか。いや、でもカラオケ歌いながら別のこと考えることは普通にできそうだし。。。脳は複雑だなぁ。とりあえずグールド大先生方式は今のところ私の雑念を追い払うのにはよく役立っているので、続けてみようか。