毎年9月になると、仕事でも今年の目標設定をやらされる。長く勤めていると、仕事もマンネリ化していてゴールを毎年更新するというのも結構苦痛だったりする。「私のゴールは去年と同じ」と言いたいけれど、社長から「人間はどんなに長く生きてても、どんなに高いポジションにあっても、常に改善できる部分はあるものです(キリッ!)」という内容のありがたいお話がある。
ゴール設定の際にいつも目にする言葉。「スマートなゴール」。日本の企業に勤めていた時にも、カナダに来てからも、研修で何度となく聞いている。これがピアノの学習にもすごく役立ってる。仕事のゴール設定は苦痛だけど、ピアノのゴール設定は楽しい!
SMARTなゴールとは:
S Specific 具体的であること
M Measurable 結果が数値などで測れること
A Attainable 実現可能な範囲であること
R Relevant 自分の価値観や長期目標に繋がること
T Time-based 期限を明確にすること
もうちょっと詳しくそしてピアノ学習にあてはめてみると、こんな感じ。S 達成したいことは何ですか?より具体的にゴールを決めると、達成することに必要な手段が明確になってくる。ピアノの場合、目標の具体化は比較的簡単にできそうですよね。
例えば
ー◯◯という曲を弾けるようにする
これをもう少し少し具体的にしてみると
ー◯◯という曲を♩=150の速さで弾けるようになる
ー◯◯のテキストを何ページ終わらせる
M 結果の定量化、数値化がしやすい目標を立てる。進捗状況が目に見えるとモチベーションも上がり、次のステップへ進む速度が速くなっていくそうです。定量化しやすい目標の例をいくつか挙げてみました。上のステップで具体的にゴールを設定すれば定量もしやすいと思います。
ースケールを全ての調で弾けるようにする
ー1年に◯曲合格する
ー1週間に◯時間練習する
A 目標は実現可能ですか?目標は高すぎてもいけないし、低すぎてもいけない。多すぎても、少なすぎてもいけませんね。現在の自分のレベルに応じた内容で、目標とする期限内に終わらせることができること。無謀曲はほどほどにした方がいいのでしょうね。ちょっと耳が痛い。
R あなたの目標は、長期目標につなげることができますか?自分の実力より簡単な曲ばかり弾いているというのも、「その曲が弾きたい」というのがゴールであれば良いと思います。でも長期的に目指すものが高いところにあるなら、もしかすると簡単な曲を必要以上にやり過ぎると効率を悪くしているのかも。
T いつまでに目標を達成したいですか?短期目標と長期目標、それぞれにタイムラインを設定するといいみたいです。例を挙げると以下のような感じ。
ー◯◯曲を来週末までに譜読みを終える
ー◯◯曲を次のレッスンまでに♩=120で弾けるようにする
ー◯◯曲を3ヶ月以内に終わらせる
ー今年中に◯◯というテキストを終わらせる
Gariのピアノ学習の目標設定時期は毎年1月。毎年このSMARTを意識して目標を立てるようにしています。でももっとタイムラインを細かく分けて、週間目標、月間目標、四半期、半年、一年と頻繁に見直していくことも大事かもしれません。
コメント