30年に及ぶブランク期

 ピアノ、処分するからね

高校2年の夏から秋、3人目のピアノの先生に移って基礎練習だけを徹底して取り組むという大胆なプロジェクトは私には向いてなかった。それでピアノへの熱意はほぼ無くなった。当たり前のように高校3年からの大学受験も意識して、ピアノはやめた。

大学生になって家にピアノはあったものの、ほとんどピアノを触ることはなかった。大学卒業と同時に結婚して家を出てからは、物理的にピアノのない暮らしとなった。

弟も独立して老夫婦だけになった両親は、ダウンサイズして一戸建ての家からマンションへ引越すことになり、ピアノを売ることにしたと連絡が入った。母が無理して買ってくれた実家のヤマハのアップライト、私のピアノライフ約7年間を共にしてくれた最初のピアノは安値で処分されてしまう。あの時、電話越しに母が言った言葉。ピアノ、処分するからね。申し訳ない気持ちでダークな思い出。でも当時はもうピアノは弾かないだろうという確信があった。

就職、結婚、転職、出産、そしてカナダへの移住、キャリアチェンジと日々の忙しさにかまけて、ピアノのことはほとんど考えもしなかった。


再びピアノが家にやって来る

ひとり娘が5歳の時に我が家にヤマハのアップライトピアノ、ビギナーモデルがやってくる。娘には早いうちからピアノを習わせたいという気持ちはごく自然にわいてきた。自分がスタート時点で出遅れ感を感じていたので、娘には遅くとも5歳までにはピアノを習わせたいと思っていた。それまで一度もピアノを弾いたことのなかった夫も娘と一緒にピアノを始める。しかし私は自宅にピアノがある生活になっても、時々遊びで弾く程度でさらに十数年が過ぎ去る。この時期もせっかくピアノが家にあったのに、再び真剣にピアノに取り組みたいとは思いだにしなかったのだ。

ブランク期、実に30年!30年あったらどんなにたくさんの曲に取り組んでこれただろうか。。。と今さら後悔しても始まらないので、これから先の30年間に挽回できるといいな。30年後も元気にピアノ弾けてるおばあちゃんを目指そう!



コメント

りんご さんの投稿…
私は100歳のピアニスト目指しています(^_^;)
でも、まずは30年後も元気に弾けてる、おばあちゃんピアニストを目指したいです!
ご一緒にがんばっていきましょう!(^^)!
Gari さんの投稿…
りんごさん、すごい心強い!30年後も、お互いブログ続けてましょうね。私も長生きの家系なので100歳ピアニスト目指して頑張るわ!