Gariのピアノ歴〜3人目のピアノの先生に教わった教訓

音大?!

高校2年生の時に、ピアノの先生から音大に進んだらどうかと提案されました。今思うとあまりに不思議でなりません。ソナタ集2に入ってはいましたが、ツェルニーは40番が始まったばかり。バッハも無理矢理やらされていたシンフォニア1ピースしかやっていない私。この程度のレベルで行ける音大なんてあったんでしょうか。どのピースも満足のいく仕上がりにならないまま次のピースへ進んでいた感じでした。でもその当時の先生が、「あなたは基礎が全くできていないから、もし音大を目指すなら今ここで基礎をしっかりやり直してほしい。だから基礎を教える専門の先生のところへ行ってちょうだい。」と言われたんです。何故だか母も先生の勧めに同意し、私は高校2年生から「基礎専門」の個人の先生のところへ移ることになります。


そして終止符

そもそも「基礎専門」というピアノの先生がいらっしゃったということも今思うと興味深いですよね。この先生についてほんの3ヶ月で私は完全にピアノから足を洗うことになってしまいました。基礎専門の先生のところで渡されたテキストは、ピアノを初めたばかりの幼稚園児が使っているような内容のテキストでした。レパートリーになるようなピースは一切やらず、ひたすら極簡単なレベルの曲を使って指がしっかりと良音を出す訓練をする毎日でした。もちろん、全く楽しくなかった。それまでソナタを弾いていたので、ギャップが大きすぎました。基礎練習のみの教材は全く面白みがないので、結局家での練習時間もほぼ皆無となってしまいました。そもそも基礎が弱いのは、エレクトーンを始めたのが9歳、ピアノに移ったのが11歳ですから、年齢的にも出遅れてますし、その後もツェルニーやバッハを与えられていながらほとんど真面目に取り組んでいなかったわけですから、基礎が無いのは当然ですよね。当時からピアノは趣味の範囲でやっていたわけで、音大に行くなんていうことは夢にも考えていませんでした。そしてその基礎の訓練があまりにつまらなかったのと、もう高校3年になる直前で受験期に入るという理由で私のピアノライフに終止符を打ったわけです。この時の経験から「自分には基礎が無い」と言うことがトラウマのように残っているわけで、今でもそれがコンプレックスです。

やはりピアノは順序立ててきちんと基礎を固めながらレパートリーのピースも並行してやっていく方が良いということを体感しました。そして楽しくなければ習い事は続かないということ。自分の目標を見失っていたために、無駄なエネルギーとお金を使ったような気がします。

いや〜しかし、このブログを始めていなかったら、この先生のことはもう記憶のかなたで思い出すこともなかったのではないかと思います。こんな時期もあったなぁとしみじみと思い出にふけってしまいました。


3人目の先生に教わった教訓

この先生に教わったのはほんの3ヶ月余りでしたが、ピアノの技術的な基礎よりももっと原点に戻った、習い事を続けるための基礎事項を学んだ感じです。

🟩 習い事は楽しくないと続かない

🟩 目標が定まっていないと間違ったアプローチをしてしまう

🟩 基礎は大事、でもバランス良いメニューを組むことはもっと大事





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