「月光」はタコのように

ベートーベンピアノソナタ「月光」の第1楽章

理想的なスピードで音もほぼ間違えず最初から最後まで止まらずに弾けるのに、なかなか合格マーク出してもらえません。最近の先生、明らかに1年前より厳しくなっとる。

中盤でメロディーが下から上にじわじわと上がっていき、ジリジリと下がってくるこの部分。



先生がもっとダークににじりにじりするような感じで弾いてほしいと難しい注文をつけてくる。全てをpの範囲でかつ慎重にクレッシェンドをつけていく。深海をゆっくりと這うように歩くオクトパス🐙を想像して弾いてみてと言う。指の動きもタコのようにじれったくなるように鍵盤に吸盤が吸いつくような感じでじわじわと上がっていく。なるほどねぇ。月の光のイメージはバレンボイム先生の解説で葬送行進曲に変わり、そして現在は深海を歩くタコ。これだからピアノって面白い。早速Youtubeでタコさんを見つけて、イメージトレーニングしてます。しかしこのタコさん、美しすぎます。




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