Gariのピアノ歴〜エレクトーンからスタートした鍵盤ライフ

私と鍵盤楽器の出会いはこんなふうに始まった

祖父母の家にピアノがあり、1年に1度母が私を連れて帰省するチャンスが唯一ピアノを弾ける機会だったんです。当時幼稚園から小学校低学年の子どもだった私はかじりつくようにピアノを弾いて夏の1週間過ごしたことは鮮明に覚えています。おじいちゃん、おばあちゃんに会いにいくより、「ピアノに会いにいく!」ことの方が楽しみだったような酷い孫。そんな熱意が伝わり、親が楽器を買うことに同意してくれたんですね。

小学校3年生の時です。初めて買ってもらった楽器はエレクトーンでした。本当はピアノが欲しかったんですけどね。親がピアノは高いから金額のリーズナブルなエレクトーンならば買ってやってもいいといういきさつで。それでも家に鍵盤楽器が来たことはすごく嬉しいことでした。

小学校3年生から4年生までの間、札幌市のヤマハ音楽教室のグループレッスンでエレクトーンを習いました。この2年間で、きっと楽譜を読む基礎力は養えたのだろうと思いますが、プラスチックの軽い鍵盤からスタートしたことは後にピアノに移行した時にかなり苦労したということは今でも覚えています。

2年間エレクトーンのレッスンを続けた時点で当時の先生から、「将来エレクトーンの先生を目指すならば、今頃からピアノも習っておいた方が良いですよ。」という助言をいただきました。当時10歳だった私は、将来エレクトーンの先生になりたいという願望は全くなかったのですが、これをきっかけに母親がピアノを買うことに同意してくれて、ついに我が家にヤマハのアップライトピアノがやってきたというワケです。お母さん、貯金はたいて私に投資してくれてありがとう。

ピアノに移行してしばらくは「鍵盤が重い!」と感じたのは今でも覚えています。幼少期の2年間って結構大きいですよね。軽い鍵盤のエレクトーンに慣れてしまっていたので、指は思うように動きません。そして今でもこの「エレクトーンからスタートした」ということが原因で指が思うように動かなかったり速い曲が弾けないのではないかと思ってしまいます。ほんとは自分の若かりし日々の練習不足がもっと原因なのかもしれませんが。「最初の数年があなたの運命を決める」なんていうことがあるのかなぁと分析したくなってしまいます。

外国語学習もそうじゃないですか。「◯歳をすぎてから英語を勉強してもネイティブのような発音は習得できない。」ってよく言われてますよね。私の住んでいるカナダは外国からの移民が非常に多いので、確かに小学校高学年以降に外国から移住してきた人達の英語はアクセントがあるケースが多いです。

いずれにしても私の場合、ピアノを職業にしているわけではないので、どういういきさつであれ、今の現状を受けとめて、今の自分にできることをやるしかないんですけどね。自分の練習不足をエレクトーンのせいにしてはいけませんね。逆にあの時エレクトーンを始めて、エレクトーンの先生のお言葉のおかげでピアノが手に入ったと考えると、全ては繋がっているし、やっぱりあのエレクトーン時代があったからこそ今こうしてピアノを趣味で続けていけているんだと考えるべきなんでしょうね。




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