お塩パラパラ トリルきらきら

 ショパンのノクターンNo.2を先生に診てもらっていた時のこと。

傷つくひとことを言われた

「全体的に良く弾けていますが、トリルの部分はご主人の方が数段上手でした。」

ダンナの喜ぶ顔が目に浮かぶ。なぜなら彼にとって「Gariは永遠のライバル」だからだ。

さらに先生「このショパンのノクターンに出てくるトリルはキラキラと輝くようなトリルなんです。Gariさんはまだ手に力みが入っているのでトリルがどうしても重く聞こえてしまいますね。人差し指と中指でうまく動かない場合は、親指と中指でやってみるとトリルが細かく安定して刻めることがあるのでやってみてください。」

ふむふむ、たしかに親指と中指の組み合わせの方が綺麗に音が出るような感じ。

早速オットに話すと、満面の笑みで「トリルのコツ、教えちゃる!」「お塩パラパラやねん。」

「料理の時、ひとつかみの塩をパラパラ〜ってやるあの感触、これを想像してトリルするねん。」

それ以来、ノクターンNo.2を弾くときの私の頭の中は「お塩パラパラ」。意外にも効果あるんです。悔しいかな。


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