🎹 Bach Invention No.13 レッスン before after

子どもの頃ピアノを習っていた時、バッハが大嫌いだった。子ども心に、「あまりカッコ良く聴こえないのに、何故だか難しい。」と思っていて、なかなかはかどらなかった。今年から本格的にピアノ再開のプログラムを見直し、やはりピアノ学習者にバッハは外せないという記事をたくさん目にしたので、しぶしぶバッハも取り入れることにした。まさに30年以上のブランクをあけてバッハに再挑戦した。


最初に選んだのはインベンション13番。子どもの頃に弾いた記憶がうっすらと残っていた。弾き始めて1ヶ月くらいはやはりバッハの良さが分からなかった。ところがある日、ど先生に見てもらった時に、いくつか厳しい指摘を受けた。


ど先生:「Gariさん、Gariさんのバッハはロマンティックで綺麗すぎます。バッハはバロック時代ですからね、流れるような美しい雰囲気ではなく、カチカチと生真面目な感じで弾くのが特色です。」


ど先生:「それから。。。Gariさんのバッハはアーティキュレーションが全くついていませんね。」


アーティキュレーションってなんぞや?


ど:「わかりやすく言うと、文章の中で点(、)や丸(。)のような要素で、どこで切るかということがポイントなのです。今のGariさんは文章に句読点がなく、息継ぎも無しに棒読みをしているような感じです。」


ど先生はそのアーティキュレーションなるものを入れてちょっと弾いてくれた。


バッハの魅力~アーティキュレーション!


「うわっ、こんなん知らんかったわ!!」それは言葉では現しきれない感動を私に運んできました。「棒読み」で慣れてしまった私はアーティキュレーションをつけて弾くことができるようになるまでまた数日かかるハメに。


「アーティキュレーションは演奏者によってつけ方が異なり、それもまた聴く楽しみになるんですよ。」と先生。


それでは勇気を出してレッスン前後の動画をご紹介しますね。


こちらがレッスン前の「棒読みロマンティック」バッハ。この頃自分では結構「イケてるじゃん!」と思ってました。






そしてこちらがレッスン後にアーティキュレーションなるものをなんとか取り入れて弾いた時の演奏です。これを先生に見せたら、「あ~前よりはだいぶ良くなりましたね。手の形もちゃんとバッハになっているので、バッハ特有のキャラクターが表現できていますよ。」


いや〜アーティキュレーションって面白い。私はどんどんバッハの魅力にのめり込んでいくことになりそうです。







コメント